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以前板倉さんのところで紹介されていた「和風Wizardry純情派」(id:WizDiary)ですが、
非常に面白かったので寄付の意味もこめて本を買いました。
個人出版の本を買うのは初めてなのですが、とても美しい装丁や表紙絵に驚いてしまいました。
内容に関しては他に触れているところがたくさんあると思うので解説はそちらに譲るとして、
この作品は内容以外に、はてな上で( blog で、と読み替えても問題ないかな )書かれたところが興味深いところです。
というのも、今作は細かく分けられた短い節ごとに語り手が入れ替わり、それぞれの視点で物語を進める
のですが、それぞれの節が登場する人物ごとにカテゴリ分けされており、ある登場人物の視点だけで物語
をよむ、といったことが簡単にできるようになっています。
普通の小説であればあまり意味のない行為ですが、群像劇である今作では各登場人物それぞれを
取り出しても一つの作品として読めるものとなっていて、何度も楽しめました。
読み手が苦労することなくこの手の作業ができるのは はてな のシステムを上手く活かして作られた
今作ならでは。
web 上の小説は html なり生テキストなりで公開されるのが( 私の知る範囲では )多いのですが *1
web( というかデジタルで配信される )小説ならではの面白さでした。
内容に関しても文句なく面白いので Wizardry に興味ある人もない人もぜひご一読ください。
Wizardry を知らなくても楽しめます。
( 個人的には Wizardry というのをタイトルから外してしまっても良かったと思います。 Wizardry の固有名詞は結局一つも出てきませんし *2 )
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おかゆって嫌いなんです。
あのどろどろの汁がこう、なんとも苦手で、普段はまったく食べません。
実はここしばらく胃をやられて入院していたわけなんです。
ある朝気分がわるくなってトイレで真っ黒な血を吐いて即入院。
で、胃が回復するまで絶食で栄養は点滴で摂取していました(二日くらい)。
それはいいんですが、回復してきてからは段々と食事をとるようにするわけです。
そこで出てきたのがおかゆ。それも「1分粥」ってやつで、お米なんて数えるほど。
でも、食べないと回復してないと思われていつまでたっても普通の食事にありつけない
ので無理して食べるわけですよ。もう拷問です。もう二度と入院したくない。
結局お粥のみの食事からぬけるのに三日かかりました。
というかお粥を卒業してから出てきた食べ物もひどいもので、あんなので食費とるのはひどいんじゃないかなぁ。
なにかわからないゼリー状のものの中に魚のすり身(と思われるもの)やらなんやらが一緒くたになっている
四角い緑色の塊とか。
これからはもう少し健康に気を使おうとおもった入院生活でした。